こんにちは。名古屋市天白区にある歯医者「医療法人IDG いちろう歯科・矯正歯科」です。
インビザラインは、透明なマウスピース型の矯正装置を使って歯並びを整える治療法です。インビザライン治療では、必要に応じて歯を削ることがあります。
歯を削ると聞くと、健康な歯を削って問題はないのか、歯を削るときに痛む・しみることはないのか、心配に思う方もいるでしょう。
今回は、インビザライン治療で歯を削る目的やメリット・デメリットなどを詳しく解説します。
目次
インビザライン治療では歯を削ることがある？
インビザラインは、薄く透明なマウスピースを使って歯並びを整える治療法です。インビザライン治療では、歯を削ることがあります。
歯を削って問題はないのか気になる方も多いと思いますが、インビザライン矯正で行う歯を削る処置では、歯のエナメル質を0.25mm程度削るだけです。痛む・しみることはないでしょう。
インビザライン治療で歯を削るメリット
インビザライン治療で歯を削ると、歯を並べるために足りないスペースを確保できます。きれいな歯並びを手に入れることができるでしょう。
インビザライン治療で歯を削るメリットは、以下のとおりです。
- スペースを確保できるので歯並びを整えやすい
- 治療期間を短縮できる
- 抜歯を回避できる
- 歯への負担を減らせる
- 歯のバランスを整えられる
- ブラックトライアングルを改善できる
- 出っ歯を改善できる
- 治療後の後戻りを防止できる
それぞれ詳しく解説します。
スペースを確保できるので歯並びを整えやすい
歯を並べるためのスペースが不足している場合、歯を削ることで歯を並べるスペースを確保できます。歯を並べるためのスペースが確保されれば、歯並びをきれいに整えられるでしょう。
治療期間を短縮できる
歯を削る処置を行って歯を並べるスペースを確保できれば、スムーズに治療が進みます。抜歯をすることや奥歯を後方に移動させることでもスペースを確保できますが、歯の移動距離が大きくなるため、治療期間が延びるでしょう。
歯を削ってスペースを確保した場合、歯を移動させる距離が短くなります。治療期間も短縮できる可能性が高いです。
抜歯を回避できる
インビザライン治療では、歯を動かすためのスペースが足りない場合、抜歯をすることがあります。歯を削る処置を行ってスペースを確保できれば、抜歯を回避できるでしょう。
歯への負担を減らせる
矯正治療では、歯に矯正力をかけて移動させます。もともとしっかりと固定されている歯を移動させるので、ある程度歯に負担がかかります。歯と歯が押し合うような痛みを感じることもあるでしょう。
歯を削ると隣接する歯の間にすき間が生じるので、痛みや歯への負担を減らすことにつながります。
歯のバランスを整えられる
歯の大きさや形のバランスが悪いと、歯並びが整っていてもきれいな口元に見えません。歯を削って歯の大きさや形を整えることで、全体のバランスが整います。より美しい口元に近づけられるのです。
ブラックトライアングルを改善できる
加齢で歯茎が下がった場合、矯正で歯を動かすことで歯茎と歯の間にブラックトライアングルというすき間ができることがあります。ブラックトライアングルがあると、あまり見た目がよくありません。また、食べ物も詰まりやすいです。
歯は、根本に向かって細くなっています。ブラックトライアングルが気になる部分の歯の側面を削って歯の形を長方形に整えて詰めれば、ブラックトライアングルを改善できます。
出っ歯を改善できる
出っ歯のように前歯が出ている場合は、前歯を後ろに下げて歯並びを整える必要があるでしょう。歯が前に出ている場合は、歯を並べるためのスペースが足りないことが多いです。
歯を削る処置を行って歯を並べるためのスペースを確保できれば、出っ歯を改善できます。
治療後の後戻りを防止できる
歯を削る処置を行うと歯と歯の接触する部分が点から面になります。歯と歯がしっかりと接触するため、後戻りを防げるでしょう。インビザライン治療が終了したあとも、きれいな歯並びを維持しやすいです。
インビザライン治療で歯を削るデメリット
インビザライン治療で歯を削る場合、メリットだけでなくデメリットもあります。インビザライン治療で歯を削るデメリットは、以下のとおりです。
- 健康な歯を削らなければならない
- 確保できるスペースが限られている
- 歯茎から出血する可能性がある
それぞれ解説します。
健康な歯を削らなければならない
インビザライン治療で歯を削る大きなデメリットは、健康な歯を削らなければいけないことです。
しかし、歯を削る量はごく少量のため、歯にダメージを与えることはほとんどありません。歯の表面を覆っているエナメル質は約1～2mmの厚みがあります。削る歯の量は最大0.25mmなので、痛む・しみる症状が出ることもないでしょう。
確保できるスペースが限られている
歯を削ることができる量は決まっているため、歯を削って確保できるスペースには限りがあります。歯を削る処置を行っても歯を並べるためのスペースが足りない場合は、抜歯しなければならないでしょう。
歯茎から出血する可能性がある
歯や歯茎の状態によっては、施術中に痛みを感じる場合や、歯茎から一時的に出血する場合があります。歯を削る処置で痛みを感じたときは、我慢せずに歯科医師に伝えましょう。
インビザライン治療で歯を削らなくてもいいケース
インビザライン治療では、必ずしも歯を削らなければならないわけではありません。インビザライン治療で歯を削る主な目的は、歯を並べるためのスペースを確保することです。
すきっ歯や歯並びの乱れが軽度な場合など、歯を並べるためのスペースが足りている場合、歯を削る必要はありません。
歯を削る代わりに抜歯をすることで、歯を並べるスペースを確保する場合もあります。抜歯で歯を並べるスペースを確保する場合、歯を削ることはないでしょう。
インビザライン治療ではどれくらいの量の歯を削る？
インビザライン治療で歯を削る場合、量は最大0.25mmです。すべての歯を削ると、最大7mmのスペースを確保できます。
歯1本分のスペースを確保できるので、抜歯をする必要性が減るでしょう。
歯を削って痛みやしみはないのか？
歯の中には神経があり、神経に近づくほど大幅に歯を削ると痛みが出るかもしれません。インビザライン治療で歯を削る場合は、歯の表面のエナメル質をごくわずかしか削らないため、痛みが出ることはないでしょう。
しかし、歯を削る際の摩擦熱などによって歯がしみることがあります。もし歯を削る際にしみることがあれば、歯科医師に伝えましょう。
歯を削ると知覚過敏になるのではないかと心配に思う方も多いです。知覚過敏はエナメル質の下にある象牙質が露出することで起こります。インビザライン治療で歯を削る場合、象牙質まで削ることはないため知覚過敏になる心配はありません。
まとめ
インビザライン治療では、必要に応じて歯を削ることできれいな歯並びを目指します。歯を削ると、歯を並べるスペースを確保できる、歯の大きさや形を整えられる、ブラックトライアングルを改善できるなどのメリットがあります。
健康な歯を削らないといけないことがデメリットですが、歯の表面のエナメル質をごくわずかに削るだけなので、過度な心配は必要ありません。
インビザライン治療を検討されている方は、名古屋市天白区にある歯医者「医療法人IDG いちろう歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。
