知っておこう!赤ちゃんの歯の萌出遅れについて

こんにちは、いちろう歯科・矯正歯科です。
待ちに待った我が子の初めての歯の萌出。 
成長を実感する反面、歯の萌出時期が周りと比べて遅れていると心配になってしまいますよね。
今回は、実際に質問されることが多い子どもの歯の萌出についてお話していきます。

乳歯や大人の歯は全部で何本?

乳歯は上下合わせて全部で20本。
平均して生後7か月頃に下顎前歯から萌出します。
成長ともに順に萌出が進み、2歳半頃に最後の乳歯(第2小臼歯)が萌出し始め、3歳を過ぎた頃に乳歯のかみ合わせが完成します。
 
大人の歯は親知らずを入れると全部で32本。
乳歯しかない状態でも、その奥には萌出を待つたくさんの永久歯の歯胚が眠っています。
歯の生え変わりはとてもダイナミックで面白いのでぜひお子さんのお口の中を観察してみてください。

乳歯が生えてこない!?

乳歯萌出遅延

歯の萌出が遅い原因の1つに体の未成熟が挙げられます。
1歳を過ぎても最初の歯が生えない乳歯萌出遅延は早産・未熟児であったことに起因することも多いです。
その場合は修正月齢・年齢を考慮し様子をみましょう。

個人差

歯の萌出時期は個人差も大きいです。
萌出が近づいているサインとしては、「歯ぐきが固くなってくる・歯の色が透けて白っぽくなっている・歯固めを噛みたがる」などが見られます。

先欠や癒合歯

「特定の歯だけ生えてこない」という場合、萌出前から2本の歯がくっついて一本の歯に見える状態(癒合歯)や特定の乳歯・永久歯が生まれつきない状態(先欠)であることも。
気になる場合はぜひ当院へ相談にいらしてくださいね。

乳歯の萌出が遅い時は離乳食の与え方に要注意


乳歯の萌出が遅い場合、離乳食の固さに注意が必要です。
無歯状態にも関わらず月齢・年齢のみで判断して固さをステップアップしてしまうと、上手く処理できない食事を子どもは無理して処理することになります。
正しい咀嚼・嚥下を獲得するゴールデンタイムである乳児期・幼児期に間違った咀嚼・嚥下(噛まない・丸飲み・舌が上手く使えない等)を学習してしまうことは、「正しいお口の機能が獲得出来ない・間違ったお口の使い方の習得・顎の成長不良」へと繋がってしまいます
歯の萌出が遅れている時は無理に離乳食を先に進めず、プリン程度の硬さの物を舌と上あごでつぶして飲み込むことで顎の骨の成長が期待できます。
顎を育てながら歯の萌出時期を待ちましょう。

正しいお口の機能が獲得できないとどうなる?

間違った咀嚼・嚥下では上顎骨に刺激が伝わりません。
上顎の劣成長は上あごに隣接する鼻腔の成長も妨げます。
鼻腔が狭いと鼻呼吸が苦しくなり、口呼吸が定着する一因にもなります。
お口の正しい機能は顔面の発育も左右しているため、見た目にも影響が出てきます(顎の無い顔立ち等)。
これらを防ぐためにも、最初の乳歯の萌出が遅れている場合は舌や歯ぐきでつぶせる固さの離乳食を意識しましょう。

ご不安がある場合は是非一度当院へご相談ください!

お口の中はお子さんによって千差万別。
少しでも気になることがあれば、疑問や心配を解決するためにぜひいちろう歯科にお手伝いをさせてください。

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