こんにちは。名古屋市天白区にある歯医者「医療法人IDG いちろう歯科・矯正歯科」です。
インビザライン矯正は目立ちにくい透明なマウスピースを使った矯正方法です。
インビザラインを検討されている方のなかには「インビザラインの治療期間が延長になるケースはある?」「計画どおりに治療を終わらせるためにはどうしたらいいの?」など治療期間について疑問をもつ方もいるでしょう。
今回は、インビザラインの具体的な治療期間や治療期間が延長になるケース、計画通りにインビザライン矯正を終わらせるためにできることについて解説します。インビザライン矯正を検討している方やインビザライン矯正中の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
インビザラインの治療期間はどれくらい?
まずはインビザラインの一般的な治療期間について確認しましょう。
歯列矯正には前歯などの気になる部分だけを治療する部分矯正と、すべての歯を動かす全体矯正があり、どちらを選ぶかで治療期間は大きく異なります。
インビザラインの部分矯正の治療期間は半年〜1年程度、全体矯正の治療期間は2〜3年程度が一般的です。
ただし、歯並びや矯正中の過ごし方によって治療期間は変わることがあります。
また、インビザライン矯正中はご自身で定期的にマウスピースを交換しながら治療を進め、歯科医院を2ヶ月に1回程度受診して計画通りに歯が動いているかチェックしてもらう必要があります。
インビザラインの治療期間が延長になるケースはある?
インビザラインではさまざまなことが原因で治療期間が延長になることがあります。
インビザラインの治療期間が延びるケースには、以下のようなものが挙げられます。
- マウスピースの装着時間が足りない
- 虫歯や歯周病になった
- マウスピースを正しく装着できていない
- 口腔悪習癖がある
- リファインメントを行なった
それぞれくわしく見ていきましょう。
マウスピースの装着時間が足りない
マウスピースの装着時間が足りないと治療期間が延長になることがあります。
インビザライン矯正ではマウスピースを1日に20〜22時間装着しなければなりません。マウスピースの装着時間が短いと計画どおりに歯が動かず、予想していた治療期間よりも長引く恐れがあります。
虫歯や歯周病になった
歯列矯正中に虫歯や歯周病になると、矯正治療を一時中断し、虫歯や歯周病の治療を優先的に行うことが多いです。虫歯や歯周病は放っておくと進行して、痛みなどの症状が出る可能性があるためです。
虫歯が軽度の場合であれば、歯を少量削りそのまま詰め物をすることで矯正治療を中断せずに済むこともあります。
しかし、歯を大きく削らなければいけないケースもあります。歯を大きく削ると歯の形が変わり、マウスピースが合わなくなる可能性もあるでしょう。
その場合は、マウスピースの再作製が必要になるケースもあります。新しいマウスピースが手元に届くまでは時間がかかるため、治療期間が延長になるでしょう。
マウスピースを正しく装着できていない
マウスピースを正しく装着できていないと歯に適切な矯正力が伝わらず、計画通りに歯が移動しないことがあります。
また、マウスピースの交換時期を守らず、同じマウスピースを使い続けたり、勝手に次のマウスピースに交換したりすることも治療計画が崩れ、治療期間が延びる原因になります。
口腔悪習癖がある
矯正期間中に、以下のような口周りの癖があると治療が長引くリスクがあります。
- 舌で前歯を押す
- 頬杖をつく
- 舌を噛む
このような癖を口腔悪習癖と呼びます。口腔悪習癖は歯並びを乱す原因になるほか、矯正治療の妨げになることがあるのです。
リファインメントを行なった
リファインメントを行うことで治療期間が延長になることがあります。リファインメントとは、治療に使用するマウスピースを追加することです。
歯の動き方には個人差があり、装着時間や装着方法を守っていても、治療計画と実際の歯の動きに誤差が生じるケースがあります。このようなときに、マウスピースを追加することで修正を行います。
リファインメントを行うと、装着するマウスピースの枚数が増えるので、その分治療期間が延びることになるでしょう。
ただし、リファインメントは理想の歯並びに近づけるために必要なものであり、インビザライン矯正でリファインメントを行うことは珍しいことではありません。
治療期間が延びるのが嫌だからといって、仕上がりに満足いかないのに治療を終了すると、後々後悔する可能性もあるので、しっかりご自身の要望は伝えるようにしましょう。
計画通りにインビザライン矯正を終わらせるためには
矯正期間中は気をつけなければいけないことが多く、何かとストレスが溜まるという人も多いでしょう。できる限り治療期間を延ばさず、計画通りに治療を終わらせるためにはどうしたらいいのでしょうか。
歯を動かすスピードを速くすることはできませんが、治療を長引かせないためにできることはあります。
計画どおりにインビザライン矯正を終わらせるためには、以下のような点に気をつけてみてください。
- マウスピースの装着時間を守る
- 口内を清潔に保つ
- チューイーを使う
- 口腔悪習癖を直す
一つひとつ解説していきます。
マウスピースの装着時間を守る
マウスピースの装着時間は必ず守りましょう。矯正治療中はマウスピースを1日に20〜22時間装着しなければなりません。1日に20〜22時間の装着となると、基本的に食事と歯磨きのとき以外は常にマウスピースを装着する必要があります。
1日の中で何度も着脱していたり、食事が終わってからすぐに装着できなかったりすることが続くと、装着時間が20時間に満たないというケースがよくあります。
マウスピースの装着を忘れてしまうという方は、スマートフォンのリマインダー機能を活用するとよいでしょう。また、外食の際に歯ブラシを持ち歩けば、食後に歯磨きができないことによるマウスピースのつけ忘れを防げるでしょう。
口内を清潔に保つ
虫歯を防ぐためには毎日の歯磨きが非常に重要です。インビザライン矯正中はマウスピースが常に歯の表面を覆っている状態になるため、唾液が歯に直接触れにくくなります。
唾液には歯の表面の汚れを洗い流す作用や、虫歯菌によって溶かされた歯を元の状態に修復する再石灰化の役割があります。インビザライン矯正中は、このような唾液の作用が得られにくいため、通常時よりも虫歯になりやすいのです。
インビザラインで使用するマウスピースは取り外しができます。食事の前にはマウスピースを取り外し、食後はしっかりと歯磨きを行うようにしましょう。
歯と歯の間や歯と歯茎の境目には汚れが残りやすいため、歯間ブラシやデンタルフロスを使用してしっかりと汚れを除去してください。
チューイーを使う
マウスピースが浮いていると歯に矯正力がかかりません。マウスピースが浮くときにはチューイーを使うようにしましょう。
チューイーとは、シリコン製のチューブです。マウスピースを装着してからチューイーを噛むことでマウスピースを歯にしっかりと密着させることができます。
特に新しいマウスピースに交換した直後は、歯並びとマウスピースの形が合わず浮きやすいため、積極的にチューイーを使用しましょう。
口腔悪習癖を直す
歯並びに影響を与える口腔悪習癖がある場合は改善しましょう。舌で歯を押す、唇を噛むなどの癖はインビザラインの治療期間を長引かせるほか、治療後の歯並びを乱す原因にもなります。
歯科医師と相談して、インビザライン矯正前にこれらの癖を改善しておくとよいでしょう。
まとめ
一般的なインビザラインの治療期間は2〜3年程度といわれています。
しかし、治療期間には個人差があり、マウスピースの装着時間や装着方法を守らなかったり、矯正中に虫歯ができたりすると、治療期間が延長になる可能性があります。
計画通りにインビザライン治療を終わらせるためには、マウスピースの使用方法を守ることや口内を清潔に保つことなどが重要です。
インビザライン矯正をできるだけ長引かせず、1日でも早くきれいな歯並びを手に入れるために、ご自身ができることから始めてみてください。
インビザラインを検討されている方は、名古屋市天白区にある歯医者「医療法人IDG いちろう歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。