こんにちは。名古屋市天白区にある歯医者「医療法人IDG いちろう歯科・矯正歯科」です。
日本人の20~60代の銀歯の保有率は7割を超えているといわれています。
私たち日本人とって当たり前のようにある銀歯ですが、実はお口の中で少しずつ錆びています。
錆びるとどういったリスクがあるのか?
・虫歯が再発しやすい(二次虫歯)
・金属アレルギー
・メタルタトゥー
など様々な影響が出てきます。
保険治療で気軽に入れることできても、それに伴うリスクもしっかり理解しておきましょう。
銀歯は錆びる
お口の中はお風呂場と環境が似ています。
体温で温かく、唾液で湿った状態。
まさに入浴後のお風呂場と状態が似ていますね。
お風呂場にヘアピンを置いておくと錆びてくることは、女性の方は容易にイメージしやすいと思います。
男性の方はカミソリがイメージしやすいでしょうか。
それと同じことがお口の中の銀歯でもおこっています。
錆びるとどうなる?
虫歯が再発しやすい(二次虫歯)
錆びてくると徐々に銀歯と歯との間に隙間ができ、そこに汚れや細菌が入っていくので、銀歯を外してみると中でむし歯が進行していることがとても多いです。
「銀歯が外れた」ということをきっかけに虫歯に気づくパターンが多いですが、意外と今ついている銀歯の下で虫歯になっていることもあります。
金属アレルギー
金属アレルギーは汗や唾液で金属が溶けて金属イオンとなり、体が異物とみなして免疫反応が起こることが原因です。お口の中の金属は、常に唾液に触れているのでイオン化しやすく、金属アレルギーのリスクが高まるといわれています。
また、最も金属アレルギーを起こしやすいといわれている「ニッケル」。
日本人のパッチテスト陽性率は18.9%(4人に1人)と最も高い割合となっており、歯科で取り扱う金銀パラジウム合金にもニッケルは含まれています。
金属アレルギーの主な症状は湿疹です。
手や足など部分的に出ることもあれば、体全身に症状が出ることもあります。
しかし湿疹といった分かりやすい症状だけでなく、片頭痛やめまい、倦怠感なども金属アレルギーが原因のこともあります。
メタルタトゥー
唾液で溶けた金属イオンが蓄積されると、入れ墨が入ったように歯茎が変色します。
痛みや腫れなどの炎症症状や機能障害は認められず、審美的に問題とされています。
メタルタトゥーは自然治癒が難しく、レーザー治療など除去することが多いです。
リスクを回避するためには
二次虫歯、金属アレルギー、メタルタトゥーなどのリスクを回避するためには、口内にある金属を全て除去し、リスクの低い素材に詰め直すことです。(メタルフリー)
今はセラミック、ゴールド、CAD/CAM冠などたくさんの素材がありますので、自分自身に適した素材を選ぶことができます。
ちなみにゴールドはニッケルが含まれていないので、安全性が非常に高い金属です。
しかし、ニッケル以外のアレルギーがある方は注意が必要です。
まとめ
このように手軽に選択できる銀歯は、身体にとっても負担がかかっています😱
1本入れ替えただけでは大きな変化はありませんが、少しずつ今入っている銀歯を負担の少ない素材に入れ替えていくことで、身体への負担は徐々に減っていきます。
いちろう歯科では少しでも患者様に負担の少ないものを選んでいただけるよう、様々な素材を取り扱っています。
カウンセリングで納得いくまでご説明させていただきますので、気になる方はぜひ声をかけてくださいね 🌻