入れ歯を作るのにかかる期間は?種類や流れ、歯がない状態はあるのか

こんにちは。名古屋市天白区にある歯医者「医療法人IDG いちろう歯科・矯正歯科」です。

入れ歯を持つ歯科医師

入れ歯の製作には、数週間から数か月の期間がかかるのが一般的です。患者さまの口内の状態や入れ歯の種類に応じて変動するため、個人差があります。

入れ歯が完成するまでの間に歯がない状態が続くのか、仮の入れ歯が用意されるのかなど、気になる方が多いのではないでしょうか。

この記事では、入れ歯の種類や治療の流れ、治療中に歯がない状態が発生するかについて詳しく解説します。

入れ歯の種類

様々な入れ歯

入れ歯は主に、総入れ歯と部分入れ歯に分類されます。さらに、素材や装着方法によっても違いがあります。

ここでは、当院が採用している入れ歯の特徴について解説していきます。

総入れ歯

総入れ歯は、すべての歯を失った場合に使用される入れ歯です。口全体にフィットする形状で、歯茎の上に直接装着します。

プラスチック義歯

一般的な総入れ歯で、保険が適用されます。レジン床義歯と呼ばれることもあります。

費用を抑えられるため多くの患者さまが選びますが、耐久性が劣ります。時間が経つと変形しやすいことがデメリットでしょう。

当院では約1万円で作製できます。

金属床義歯

金属のフレームを使った入れ歯で、薄くて丈夫なため快適な装着感が特徴です。自費診療なので費用は高くなりますが、長期的な耐久性を考えるとコストパフォーマンスが良い選択肢といえるでしょう。

当院では、床部分にコバルトクロムという金属を使用した、コバルトクロム床義歯を提供しています。費用は税込33万円です。

部分入れ歯

部分入れ歯は、一部の歯を失った場合に装着する入れ歯です。周囲の健康な歯を利用して固定します。

当院で取り扱っている部分入れ歯は、以下のとおりです。

プラスチック義歯

歯科用プラスチックを使った部分入れ歯で、保険適用内で作ることが可能です。費用は低く抑えられますが、強度や装着感が劣る場合があります。

当院では約4,000円~9,000円で作製できます。

ノンクラスプ義歯

金属のクラスプを使用しない部分入れ歯です。目立たない素材で作られているため審美的に優れており、笑顔にも影響を与えません。金属を使わないため、アレルギーの心配がないのも特徴です。

ただし、自費診療なのでプラスチック義歯と比較すると費用が高いです。当院では税込11万円~27万円で提供しています。

入れ歯を作る流れ

入れ歯の相談

入れ歯を作るには、いくつかのステップを経る必要があります。問題なく使用するためには、精密に調整しなければなりません。

個々の患者さまに合った入れ歯を作るために、歯科医師が専門的な検査や型取りを行って治療計画を立てていきます。ここでは、一般的な入れ歯作成の流れについて説明します。

初診・検査

入れ歯を作成する前に、まずは患者さまの口腔状態を詳しく検査します。口腔内の健康状態や顎の骨の状態を確認し、入れ歯が必要な理由を診断します。

また、レントゲン撮影などの精密検査を行い、患者さまの顎や歯茎の状態をしっかりと把握します。

型取り

次に、患者さまの口の形にぴったり合う入れ歯を作るための型取りを行います。上顎と下顎の両方を行い、正確な印象を得ます。義歯はフィット感が非常に重要なため、慎重に進める必要があります。

噛み合わせの確認

型取りが完了した後は、入れ歯を装着する際の噛み合わせを確認します。噛む力を確認し、適切に分散されるように調整します。この段階では、噛み合わせの高さや位置を確認し、患者さまが入れ歯を快適に使用できるように調整します。

試適・調整

入れ歯が完成したら、実際に患者さまの口に入れて試着します。試着段階では、入れ歯の見た目や噛み合わせ、フィット感を確認し、必要に応じて調整します。

この過程で患者さまの感想を聞きながら、装着感や見た目をさらに調整していきます。

入れ歯の最終仕上げ

試着と調整が完了したら、最終確認のために再度試着します。装着感や噛み合わせを最終調整するので、気になることがあれば伝えましょう。必要に応じて微調整を行い、患者さまが快適に使用できる状態に仕上げます。

入れ歯を作るのにかかる期間は?

入れ歯を作るのにかかる期間のイメージ

入れ歯を作るのにかかる期間は、保険適用か自費診療かによって異なります。

保険適用の入れ歯の場合

保険適用の入れ歯は、素材や工程がある程度決められているため短期間で作成できます。通常、型取りから最終調整までおおよそ2〜3週間で完成します。

保険適用の入れ歯は構造がシンプルなので、作成に必要な工程も自費の入れ歯と比較すると少ないです。そのため、自費の入れ歯よりも短い期間で作成可能です。

自費の入れ歯の場合

自費診療の入れ歯では、患者さまの希望に応じた素材やデザインが選べるため、精密な型取りや細かな調整が必要です。そのため、作成にかかる時間は長くなり、通常1〜3か月ほどかかることが一般的です。

自費診療の入れ歯は、見た目の美しさや装着感の向上を重視しています。患者さまの口内にフィットするまで何度も調整を繰り返すことができるので、時間がかかる傾向にあります。

入れ歯が完成するまでは歯がない状態になる?

入れ歯が完成するまでは歯がない状態になるカレンダー不安な女性

入れ歯が完成するまでの期間、多くの患者さまが「歯がない状態で過ごすのか」と心配されます。

しかし、入れ歯が完成するまでの間は、適切な対応を取ることが可能です。入れ歯が完成するまでの期間は、仮の入れ歯を使用するのが一般的です。

最終的な入れ歯ができるまでの間、見た目を保ち、食事や会話がしやすいようサポートする役割を果たします。精密に作られるわけではありませんが、患者さまの口に合わせて作成し、見た目や機能の面でのストレスを軽減します。

入れ歯を作り直すときにかかる期間

入れ歯の製作

入れ歯は、使用する中で少しずつ合わなくなったり、痛みが出たりすることがあります。また、入れ歯が経年劣化して破損することもあります。このような場合には、入れ歯の作り直しが必要でしょう。

患者さまの口内の状況や治療の内容によって異なりますが、一般的に入れ歯を作り直すのに必要な期間は約1〜2か月です。具体的には、以下の流れで進めます。

  • 口の中の状態を確認する
  • 新しい入れ歯を設計する
  • 型取りを行い、仮の入れ歯を作製する
  • 仮の入れ歯を装着し、フィット感を確認・調整する
  • 最終的な入れ歯を作成し、フィッティング

歯茎の治癒や状態の改善を待つために、さらに時間がかかることもあります。

作り直しに限りませんが、入れ歯が口の中に完全に馴染むまで、数回の微調整が必要になることが多いです。歯科医院で装着した時に違和感がなくても、装着して食事・会話をすると粘膜にあたって痛む部分が出てくることもあるでしょう。

微調整を行うことで、装着感や咀嚼機能を高められます。調整には1〜2週間ほどかかる場合もあるので、この過程も含めて計画を立てることが大切です。

まとめ

入れ歯にした男性

入れ歯にはさまざまな種類があり、それぞれの特徴に応じて患者さまのニーズに合わせた選択が可能です。一般的に部分入れ歯と総入れ歯に分けられ、さらに構造や素材によっていくつかの種類があります。

入れ歯の作成には、初回の型取りから最終調整まで複数の段階を経るため、通常2週間から3か月ほどの期間が必要です。入れ歯が完成するまでの間は、仮の入れ歯を使うことで治療中の見た目や機能を補います。

入れ歯を作り直す際にも、口内の状態に合わせた調整が必要です。調整には、数週間から1か月程度の時間がかかることがあります。

具体的な期間は個々の状態によって異なるので、担当の歯科医師に確認してください。

入れ歯を検討されている方は、名古屋市天白区にある歯医者「医療法人IDG いちろう歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は、健康なお口=健口から健康を創り出す歯科医院として予防を中心とした歯科医療を提供しています。予防歯科や小児矯正、マウスピース矯正だけでなく、虫歯・歯周病治療やホワイトニング、入れ歯、歯科ドックなども行っています。

当院のホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

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