こんにちは。名古屋市天白区にある歯医者「医療法人IDGいちろう歯科・矯正歯科」です。
ナイトガードとは、睡眠時専用のマウスピースです。
就寝中、歯をギリギリこすり合わせることを歯ぎしり、ぐっと噛むことを食いしばりといいますが、これは無意識に行っているので自分ではなかなか止めることができません。
しかし歯のすり減り、割れたり欠けたりする破損、顎関節症など様々な症状が起こりやすくなります。
まず、なぜ歯ぎしりや食いしばりが起こるのでしょうか?
目次
歯ぎしり・食いしばりの主な原因
主な原因
①過度な飲食、喫煙、カフェインの過剰摂取
②ストレス
③家族・親族も歯ぎしり・食いしばりをしている
④詰物などが合っていない
⑤特定疾患(逆流性食道炎や睡眠時無呼吸症候群などとの関連性)
等様々原因と言われる要因はございます。
人によって、原因となるものは様々あり、すぐに治るものではないと言われています。
しかし、歯ぎしり食いしばりを放置してしまうと、様々なデメリットもございます。
デメリット
歯のすり減り・ひび割れ
歯と歯が大きな力でこすり合うことで、歯に大きな負担がかかります。
ご自身の健康な歯が、欠ける・割れる・すり減るなどの症状が起きることがあります。
割れてしまった歯は最悪の場合残すことが出来ずに、抜歯が必要になることもあるのです。
また、すり減りによって、知覚過敏のような症状を起こすことも・・・
顎に痛み・音
大きく負担がかかる事で、顎にお痛みが生じることがございます。
お口を大きく開ける時にお痛みがあったり、痛みはなくとも関節から音がするようになることもあります。
頭痛・肩こり
常に筋肉が緊張している状態となるため、肩こりや頭痛の原因にもなりえます。
歯ぎしり・食いしばりはどうしたらやめられるか?
歯ぎしりや食いしばりを就寝中に無意識に行う事で、睡眠の質が下がり深い眠りに入りにくくなってしまいます。
睡眠が浅くなれば、身体の疲労も回復しにくくなるため、日中の集中力の低下や取り切れない疲労感に繋がります。
では、歯ぎしりや食いしばりが起きてしまう理由は何だったでしょうか?
ストレスや疲労、睡眠不足も要因の一つですが、その睡眠不足は歯ぎしりや食いしばりが原因でもあるのです。
そのため、睡眠の質を向上させることで、歯ぎしり食いしばりを抑えることが出来ると言われています。
もちろんそのほかの要因も複合的にある場合もありますので、一概に完全に治る・収まるというわけではありませんが、要因の一つをなくしていく事は改善への第一歩となるでしょう。
そのためにも、ナイトガードを使用し、就寝時の顎や歯への負担を減らして、歯ぎしり食いしばりを軽減させていく事が有効と言えるでしょう。
ナイトガードの種類
ソフトタイプとハードタイプの2種類があります。
ソフトタイプ
柔らかい素材で主にぐっと食いしばる傾向がある方やナイトガードの違和感が強い方向き
ハードタイプ
硬めの素材で主にギリギリと歯ぎしりの傾向がある方向き
ナイトガードの作り方
歯科医院へご来院していただき、ナイトガードを作成したい旨をお伝えください。
お口の中を拝見し、優先すべき虫歯治療などがない状態であれば、型取りを行います。
基本的には上の歯の型取りとなります。
お取りした型に石膏を流すことで、皆様の歯型が出来上がります。
その歯型に機械を使って、薄いプラスチックの板を圧着させナイトガードが出来上がります。
出来たナイトガードを、歯科医師がはめられる形に成形し、完成です。
お渡しの際に、使い方など注意事項もお伝えしますので、ご安心ください。
ナイトガードのメリット・デメリット
メリット
歯や顎への負担が軽減できる
睡眠中の歯ぎしり・食いしばりの状態を自分で知れる
デメリット
ナイトガードは口に入れて使用するものなので、装着に違和感が出る事もあり慣れることが必要です。
作成にかかる費用は保険適用でおよそ3000円程です。
ナイトガードの注意点
飲み物について
ナイトガードを装着したままお茶を飲むのを控えましょう。
着色の原因になりますのでお水をおすすめします。
保管場所
高温な場所を避けて保管しましょう。
ナイトガードは熱に弱い素材で作られているので、お湯や直射日光が当たる場所、高温になる場所は変形の恐れがあるので避けましょう。
お手入れ方法
起床後はナイトガードを取り外し、柔らかい歯ブラシを使って洗いましょう。
その際、歯磨き粉は使わないで洗います。歯磨き粉には研磨剤が含まれているものが多くナイトガードが傷つき臭いや汚れの原因になります。お水で専用の洗浄剤(入れ歯用もOK)を使用しての洗浄をおすすめします。
まとめ
ナイトガードは大切な歯を守るためのカバーのようなもののため、歯ぎしり・食いしばりを止めるための治療法ではありません。
そしてナイトガードは睡眠時使用するもので起きていて意識がある時に使用するものではありません。
しかし使い始めは慣れずに眠れない等ある場合、昼間に少しずつ着けてみて慣らしていくのも良いと思います。
また歯医者さんに相談してみても良いと思います。