こんにちは。名古屋市天白区にある歯医者「医療法人IDGいちろう歯科・矯正歯科」です。
皆さんは歯ブラシ以外の補助用具(歯間ブラシやフロスなど)を使用して、歯間ケアはしていますか?
“やった方がいいのは分かっているけどなかなか出来ない”
“自分には歯間ブラシとフロスどっちがいいのか分からない”
“歯ブラシだけで充分でしょ!”
“歯と歯の間が広がりそうで出来ない”
という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

目次
どうして歯間ケアが必要なのか
実は歯と歯の間(歯間)には歯ブラシの毛先が届かず、充分に磨くことが出来ません。
歯ブラシだけの場合、お口の中の歯垢は約6割しか取れないと言われています。
歯ブラシに加えて、お口の中に合った歯間ブラシやフロスを使用すると約9割も取ることが出来ます。
歯垢はただの食べかすではなく細菌の塊です。細菌が口の中に残ったままだとむし歯や歯周病、口臭の原因になります。
また歯に残った汚れは約24時間で歯垢になり、約48時間で歯垢よりも硬い歯石に変わっていきます。
歯石になると家でのセルフケアでは落とすことが出来ないので、歯石になる前に取り除くことが大切です。
「歯間ブラシ」と「フロス」の違い
「歯間ブラシ」も「フロス」どちらとも歯と歯の間を掃除するためのアイテムですが、使い方や使う場所が違います。
歯間ブラシ
歯間ブラシは針金の周りに毛がついた円柱または円錐型をした小さなブラシです。
歯と歯の間が広く、歯の根元の隙間がある場合は歯間ブラシが最適です。
フロス
フロスは糸を歯と歯の間に通して汚れを取ります。
歯同士が接している部分や、歯ぐきの溝(歯周ポケット)の中など歯ブラシが届かない場所の歯垢を除去することが出来ます。
フロスの種類・使い方
種類
フロスは大きく分けて、指巻きタイプとホルダー付きタイプの2種類あります。
初めて使用する方はホルダー付きタイプからがおすすめです。
ホルダー付きタイプの中でも糸のある部分が「F字」タイプと「Y字」タイプがありますが、奥歯の間が通しやすいのはY字タイプです。
手先が器用な方や使い慣れている方は指巻きフロスを使用してみましょう。
しっかり歯に沿わせることができ、歯垢がよく取れます。
使用時のポイント
・歯と歯の間に糸をゆっくりノコギリをひくように動かして入れる
・歯にしっかり糸を沿わせてそれぞれの歯の表面をこする(1~2㎜歯ぐきの中にも入れると◎)
・糸を入れた時と同じようにゆっくり動かして抜く
歯間ブラシの種類・使い方
種類
歯間ブラシはI字型(ストレート)とL字型の物があります。L字型タイプは奥歯に通しやすいです。
ブラシの材質はゴムとワイヤーがありますが、ワイヤータイプの方が歯垢の除去力は高いです。
サイズは4Sや3Sなどの細い物から、LLのような太い物まであります。
歯と歯の間に入れた時に少し抵抗を感じるくらいのサイズがおすすめです。
それよりも大きなものを使用し、無理に入れると歯ぐきを傷つけてしまうので注意しましょう。
歯と歯の間の広さは全て一緒ではないので、場合によっては別のサイズの歯間ブラシを使い分ける必要があります。
使用時のポイント
・歯と歯の間にゆっくり優しく入れる(ブラシの先は歯ぐきの方ではなく歯の方に向ける)
・歯間に沿わせて前後に2~3回動かす
歯間ケアをするタイミング
歯間ケアは1日1回は行いましょう。
また行う順番ですが「歯間ケア→歯ブラシ」の順がおすすめです。こちらの順番の方が歯垢の除去率が良くなると言われています。
歯間ケアが面倒な方やつい忘れてしまう方でも、先に行えば習慣化しやすいのではないでしょうか。
まとめ
歯間ケアは歯ブラシでの歯磨きと同等に必要なことですが、行っていない方が多いのが現実です。
重要性を知っていただき、「やってみようかな」「続けてみよう」と思って頂けたら幸いです。
きっと「歯間ケアをやっていてよかった!」と思えるはずですので、ます今日から始めてみてください。
サイズ選びややり方などご不明点がありましたら、歯科衛生士がお口の中に合わせてお伝えしますのでお気軽にご相談ください。