噛めるお口で健康を目指しましょう!!

こんにちは。名古屋市天白区にある歯医者「医療法人IDG いちろう歯科・矯正歯科」です。

歯の治療で奥歯を失ってしまい、ついついそのままになっていませんか?
「治療をしなくちゃと思いながらも気づいたら慣れてしまって・・・治療をせずそのままなだよね」と患者様からお話しをお聞きすることがあります。
慣れているのだから良いのではと思いがちですが、生活する上で奥歯がないことに慣れてしまうことこそが怖いのです。

奥歯がないとぽっちゃりの原因に

奥歯を失うと噛む機能が低下してしまいます。
噛む機能が低下すると軟らかくて食べやすい食品・簡単に満足感を得ることができる食品を選択しがちになります。

食べやすい糖質

満足感が簡単に得られるのは糖質です!!
よく、選択されるのがうどんやラーメンといった麺類です。
しっかり噛まなくても食べやすい食品です。啜って食べるので噛めないというストレスを感じないです。
フワフワの菓子パンやカレーライスも同じです。
噛めなくても満腹感を得ることができるのでご自身ではちゃんと食事ができているという認識になります。

奥歯がなく食べられる物が限られれると

噛まずに食べられる食品はカロリーオーバーになりがちです。
糖質はエネルギーのもとになるので生きる上で必要なものです。

ですが、筋肉や内臓、皮膚を作るのに必要なたんぱく質、体の調子を整えるビタミン、骨や体の組織を構成するカルシウムなどはあまり多くは含まれておらず重大な栄養不足を起こしやすいです。
肥満になりやすかったり、骨密度が低下したり、脂質異常症や食後血糖が高くなったりします。
これが重症化すると骨折や転倒、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病など命の危機に!

「白米を沢山たべて元気でいよう」と思っていたのに!!むしろ逆効果で健康には遠くなります。
奥歯がなく食べるものが糖質に偏り噛めない食品が多くては栄養不足の改善はできません。

肉や野菜をしっかり食べていますか?

奥歯がなくなると食べるのが億劫になる食べ物の代表格が「肉と野菜」です。
そのため、食べやすい食事を積極的に食べるようになり糖質の取りすぎになります。

そして、タンパク質やビタミン、ミネラルが不足してしまう方が多いです。
ここでご自身の食生活を振り返ってみて下さい!!

タンパク質の必要量

タンパク質はご自身の体重と同じくらいの量が最低でも必要です。
50kgの方であれば50gのタンパク質が必要ということです。
納豆1パック・卵1個・牛乳200㎖・魚1切・肉1切この量食べてやっと50gのタンパク質になります。

野菜の必要量

野菜は1日350g摂取が推奨されています。どのくらいの量かというと両手に野菜がてんこ盛りになるくらいです。
奥歯がない方がこれだけの量の肉と野菜を食べるのは難しいと思われます。

 

噛めなくなるとどのような不都合が?

食べれる食品に偏りがでてしまうと筋肉や体力はどうなってしまうでしょうか?

サルコペニア

サルコペニアとは加齢によって筋肉量や筋力が減ることで転倒や寝たきりの原因になります。
タンパク質は筋肉の主成分です。よって、タンパク質の食べる量が少ないとサルコペニアになるリスクが上がります。
奥歯がない方は奥歯がある方と比較するとタンパク質の食べる量が少ないのでサルコペニアになる確率が高くなるかもしれないです。

ビタミン・ミネラルの力を借りよう

食べ物から取ったタンパク質を使い効率よく今の筋肉量にプラスするに野菜に含まれるビタミン、ミネラルが欠かせません。
ビタミンEは筋肉の成長を助ける効果がると言われています。
ミネラルの1種であるマグネシウムは筋肉を作るホルモンの合成に欠かせないです。

野菜が足りていないと筋肉をキープするのに不利です。
お口の健康が体の健康に関わっています。

 

噛めるようになったらカロリーの取りすぎに注意しましょう

体重増加

治療が終わりしっかり噛めるようになるとついつい、食べる量が増えてしまいますよね・・・
食べられなかったストレスがなくなるので食事の時間が楽しい時に変わります。

食の好み

食事の時間が楽しい時になること自体は良いのですが食事の内容も変わらないのは要注意です。
噛めない時は炭水化物メインの高カロリーで野菜やたんぱく質が不足しがちな低栄養な食事になります。
そうすると肥満傾向に!!

噛めるようになっても炭水化物メインの食事を続けてしまうとより肥満が進行してしまいます。
せっかく歯の治療をしなんでも食べられるようになったのであれば野菜やお肉などバランス良く食事を摂りましょう。

食べ方の癖

奥歯がない間に身に付いた癖は意識をしないと治りません。
その中でも流し食べは治したい癖の1つです。

例えばカレーライスの様な歯がなく、しっかり噛まなくても食べやすいものは奥歯があっても食べやすいものに変わりはありませんので意識的に噛もうと思わない限り噛みません。

消化不良や肥満に繋がりやすく健康への影響もあります。
最悪の場合動脈硬化や糖尿病を悪化させかねません。

ダイエットでの筋力低下に注意

ダイエット

奥歯がない状態でのダイエットは肉や野菜が不足しがちになるので筋肉量を減らしてしまいやすいです。
ダイエットをするうえで減らしたいのは体脂肪ですよね。

食事制限をしてまず減るのは脂肪ではなく筋肉や水分です。
栄養バランスを無視し低栄養のまま食事制限をすると筋肉が減ってしまい体力が落ちてしまうことはよくあります。
重症な場合骨折なんてことも。体重は減ったものの減ったのは脂肪ではなく筋肉や骨では本末転倒です!!

基礎代謝量

生命を維持するために必要な最低限にエネルギー量を基礎代謝量といい1日のエネルギー消費量の60%から70%程度を占めています。この基礎代謝量が落ちると太りやすくなります。

基礎代謝量は筋肉と正比例するので筋肉量を増やすことが大切です。
筋トレや適度な運動、バランスの良い食事を心がけることで、基礎代謝が高まり、健康状態の維持が期待できます。

まとめ

元気な二人

まずは、お口の健康が心配な方は歯科を受診してください!
必要があれば噛む機能を改善しましょう!
治療が終わりよく噛めるようになったらそれまでの食生活を見直すためにも職場やいちろう歯科・矯正歯科の栄養相談を利用してみてください。
バランスの良い食事、適度な運動を意識していつまでも健康でいられるよう目指してみませんか?

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