こんにちは。名古屋市天白区にある歯医者「医療法人IDG いちろう歯科・矯正歯科」です。
新型コロナウイルスの収束によりマスク生活が終わりを迎えるなか、矯正治療を受けたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
矯正治療には、ワイヤー矯正・インビザライン・ワイヤー矯正とインビザラインを組み合わせたハイブリッド矯正など、さまざまな種類があります。なかでも、インビザラインは人目を気にすることなく矯正治療を行うことができるため、非常に人気のある矯正治療です。
今回は、インビザライン治療で使用されるマウスピースの枚数や治療期間、費用などをご説明します。
目次
インビザラインの基本的な治療プロセス
インビザライン治療は、どのようなプロセスで行われるのでしょうか。インビザラインの治療の流れは、以下のとおりです。
①カウンセリング
インビザライン治療を開始する前にカウンセリングを行います。
カウンセリングでは、インビザライン治療のメリット・デメリットなどを説明いたします。矯正治療に対する疑問点や希望など、不安なことがある場合はカウンセリングの際に歯科医師に確認しましょう。
②検査
インビザライン治療では、レントゲンの撮影やマウスピースを作成するための型取りなどを行います。
このときに、虫歯や歯周病の有無も確認します。インビザライン治療の妨げになるため、虫歯や歯周病があった場合は優先して治療を行うことになるでしょう。
③治療計画の説明
検査結果をもとに、治療中に歯がどのように動くかをシミュレーションします。
シミュレーションをもとに最終的な歯並びや治療期間、マウスピースの枚数などを含めた治療計画について説明いたします。
④治療開始
マウスピースが完成したら、治療開始です。
治療を開始する前に、マウスピースの取り扱い方や清掃方法、装着方法などをレクチャーされます。
⑤定期検診
歯が計画どおりに動いているか確認するため、1〜3か月に一度、定期検診を受けましょう。
インビザライン治療中に虫歯や歯周病になると治療期間が延びることがあるため、歯のクリーニングも行い、虫歯や歯周病を予防します。
⑥保定装置の装着
矯正治療の終了後、整った歯並びをそのままにしておくと、歯並びが矯正前の状態に戻る「後戻り」が起きることがあります。
矯正治療が終了してから一定期間は、後戻りを防止するために、保定装置とよばれる専用の装置の装着が必要です。
インビザライン治療の費用
インビザライン治療には多くの工程があり、すべての工程でかかる費用を合算すると、600,000~1,200,000円程度になります。
それぞれの工程でかかる費用は、以下のとおりです。
カウンセリング料
歯並びの問題や治療方法について相談し、説明を受けるための料金です。一般的な相場は10,000円ですが、一部の歯科医院では無料でカウンセリングを行っています。
検査料・診断料
歯並びの現状を確認するために、レントゲン撮影や歯型の取得などを行い、得た情報をもとに適切な治療方法と費用を説明します。検査と診断にかかる費用の一般的な相場は、10,000〜80,000円です。
マウスピースの料金
患者さまの歯並びに合わせて作成するマウスピースの費用で、マウスピース矯正の工程のなかでは、最も高額な費用です。一般的な相場は、300,000〜800,000円です。
調整料
マウスピースの定期的な調整や歯の動きの確認を行うための料金です。一般的な相場は、1回の来院につき5,000〜10,000円です。
保定装置料
矯正治療後、歯がもとの位置に戻ることを防ぐために、一定期間、保定装置を装着する必要があります。一般的な保定装置の費用相場は、30,000〜80,000円です。
マウスピースの平均枚数
矯正治療が終了するまでに使用するマウスピースの平均枚数は、40~50枚です。
マウスピース1枚で動かすことができる歯の移動距離は0.2mm~0.25mといわれています。そのため、歯を動かす距離が長い症例や動かす歯の本数が多い場合は、平均より使用するマウスピースの枚数が多くなります。
マウスピースの交換頻度
マウスピースの交換頻度は、1~2週間に1回が一般的です。
マウスピースの装着時間が短く、計画どおりに歯が動いていない場合は、装着期間を延長する場合があるでしょう。
インビザラインの治療期間
インビザラインの治療期間は、1年から1年半といわれています。また、インビザライン治療後は、後戻りを防止する必要があります。後戻りの防止のために保定装置を装着する期間は、歯並びが整うまでにかかった期間と同じ程度が目安です。
何枚目から効果を実感できる?
歯並びの状態にもよりますが、20枚目のマウスピースを使う時期からインビザライン治療の効果を実感できることが多いです。インビザラインで使用するマウスピースは、平均で40枚程度なので、治療が半分進んだ頃にはある程度の歯並びの改善を感じることができます。
奥歯の歯並びをメインに改善する場合は、20枚を超えても見た目の効果を実感することは難しいようです。
マウスピースを追加で作成することもある!
治療を開始する前のシミュレーションと実際の歯の動きには、ズレが生じることがあります。ズレを修正するために、再度型を取ってマウスピースを追加で作成することもあるでしょう。
マウスピースの追加が必要な修正は、平均2~3回ほどあります。
計画どおりに治療を終わらせるために気を付けること
計画どおりに歯を動かすためには、さまざまなことに気を付ける必要があります。計画どおりに治療を終わらせるために注意すべき事項は、以下のとおりです。
虫歯や歯周病を予防する
インビザライン治療中に虫歯や歯周病になると、矯正を中断し、治療を優先させる必要があります。虫歯が大きい場合は、虫歯の治療後にマウスピースを作り直す必要もあるでしょう。
虫歯や歯周病を予防するために、食後はしっかりと歯を磨き、定期的に歯科医院に通院してください。
装着時間を守る
インビザライン矯正では、ワイヤー矯正と比較して歯に加わる力が小さいです。そのため、マウスピースの装着時間が短いと、歯が計画どおりに動かず、矯正期間が長くなる可能性があります。
計画どおりに歯を動かすために、1日20〜22時間以上マウスピースを装着しましょう。
装着期間を守る
インビザライン矯正では、一般的に同じマウスピースを1〜2週間ほど装着します。
装着期間が短すぎる、または長すぎる場合、計画どおりに歯が動かず、治療期間が長引くでしょう。
保定装置を装着する
矯正終了後は、後戻りを防止するために、一定期間、保定装置を装着します。
保定装置を装着せずもとの歯並びに戻った場合は、再度矯正治療を行う必要があります。後戻りを防ぐために保定装置は必ず装着しましょう。
紛失や破損に気をつける
インビザライン矯正では、事前に治療で使うマウスピースをすべて渡されます。
マウスピースを紛失するとマウスピースを再作成することになり、その分、矯正期間が長くなるでしょう。また、マウスピースを装着した状態で飲食を行うとマウスピースが破損することがあります。インビザライン治療開始後は、マウスピースの紛失や破損などのトラブルを防ぎましょう。
まとめ
今回は、インビザラインで使用されるマウスピースについてご説明しました。
インビザラインで使用されるマウスピースの枚数は、40~50枚が平均です。歯並びの乱れが重度で歯の移動量が多い場合は、平均以上の枚数になることもあるでしょう。
インビザライン治療にかかる費用は、およそ600,000~1,200,000円が相場です。インビザライン治療では、マウスピースの装着時間や取り扱い方、毎食後に歯磨き行うなどの自己管理が非常に重要です。適切に自己管理ができない場合、計画どおりに歯が動かず、治療期間が長引く場合がありますので注意しましょう。
インビザラインを検討されている方は、名古屋市天白区にある歯医者「医療法人IDG いちろう歯科・矯正歯科」にお気軽にご相談ください。