神経を取った歯は、神経がある歯に比べて脆く欠けやすくなります。
また、歯のお色味が神経がある歯に比べて暗くなっていくこともございます。
これらを防ぐためにも、神経を抜いた後は被せ物を入れることがほとんどです。
歯自体は抜いていません。
歯を残すために、歯の中にある悪くなった神経を取り除く治療を行っています。
神経を抜いた後は、お薬を詰め、被せ物をすることでご自身の歯としてそのままお使いいただけます。
神経を抜いた歯は、木に例えると「枯れ木」です。
どうしても神経が残っている歯に比べればもろくなります。
しかし、「神経が残っている歯は何年持ちますか?」という問いに答えられないように、神経を抜いた歯が何年で悪くなるということはありません。
一生使えることを前提に治療を行います。
神経が生きている場合は、麻酔を打ち治療を行います。
何回か行う根管治療中に痛みがある場合は、歯科医師にお伝えください。
歯の根の状況を確認したうえで、ご説明と治療を行ってまいります。
歯の神経や、そこで起きている炎症などは、一回の治療で取りきれるものではございません。
その為複数回、根の治療を行います。
おおよそ3~5回が根の治療にかかる回数です。
その後被せ物を入れていくための治療も、2~3回程度追加でかかってまいります。
虫歯の進行具合により治療内容は変わります。以下、3割負担の場合の目安です。
▶ 比較的小さい虫歯で、直接詰める治療であれば、1,000円程度
▶ 詰め物が必要な大きさの虫歯であれば、2,000~4,000円程度
▶ 神経まで到達している虫歯の場合は、処置内容が段階的に分かれます。
・神経や炎症を取り除く治療 : 2,000~4,000円程度
・土台を立てて型取りをする治療 : 2,000~4,000円程度
・被せ物を装着する治療 : 5,000~7,000円程度
▶ 歯を残すことが難しい虫歯で抜歯の場合は、2,000~4,000円程度
痛みを伴う治療に関しては基本的に麻酔をして行いますし、麻酔もできるだけ細い針を使う、電動のものを使うなどなるべく痛みが少ない方法で行っております。
ご希望があれば表面麻酔もできます。
麻酔の効いていない状態で治療は致しませんが、万が一痛みを感じられた場合は、我慢せず手を上げるなりでお伝えください。
痛みに耐えながら治療を進めるという事はないです。
むし歯の状態にもよりますが、小さな虫歯であれば1回です。
虫歯が大きくなり詰め物や被せ物を作成する必要があると、2~3回ほど回数がかかってきます。
さらに虫歯の進行が進み、根管治療まで必要になった場合には最低でも5~6回以上は回数がかかってきます。
銀歯の再発リスクは5年とよく言われますが、それぞれのお口の中の環境が異なりますので、確定的な数値ではありません。
数年で再発する方もいらっしゃれば、何十年も再発していない方もいらっしゃいます。
ですが、銀歯の性質上酸化は免れませんので、虫歯の再発リスクは高いと言えます。
虫歯は細菌感染ですので、その意味ではうつります。
特に母親から乳幼児に感染するケースや、歯と歯の間にできた虫歯が隣の歯にもうつる場合がそれにあたります。